研究室配属っていつ?対策はどうすればいい?【早大生が解説】

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理系の大学生なら、3年生や4年生になれば研究室というところに配属されます。

研究室のボスは教授であり、大学における日々の研究活動がそこで行われています。

大学院生や学部生はボスの下につき、研究の手伝いをしながら研究活動について学んでいきます。

研究室によってそこで行われる研究は異なるため、当然配属先の研究室によって学べる内容が異なります。

どうせなら好きな研究室で学びたいですよね?

そのためあなたがやるべきことはズバリ、情報収集です。

この記事では、著者の経験をもとに研究室配属について詳しく解説していきます。

研究室配属の時期

まず、研究室に配属される時期を事前に知っておくことは極めて重要です。

なぜなら、多くの場合配属の数ヶ月前から説明会や研究室訪問が行われるからです。

気づいたら研究室訪問の時期がとっくに過ぎていたなんてこともよくあります。

多くの場合は大学4年から配属になります。

また、この時期は大学や学部によって微妙に異なりますので、先輩や先生などに聞いて3年の春頃には確認しておくようにしましょう。

定員が設けられている

希望すれば好きな研究室に行けると思っていませんか?

実はそうではありません。

研究室には定員が設けられていることが多いです。

多すぎるのも、少なすぎるのも、その研究室にとって都合が悪いからです。

傾向として、実験系の定員は多く、逆に理論系の定員は少なくなります。

以下はあくまで目安です。

定員の目安

  • 実験系:3〜6人程度
  • 理論系:〜3人程度
  • そしてもちろん、人気の研究室ほど定員をオーバーし、選考がシビアになる可能性が高いです。

    選考の時期

    選考の時期は、配属の2〜3ヶ月前が目安です。

    僕の学科の場合は3年の12月から説明会や研究室訪問が始まり、3年の1月から選考が始まり、2月の初めには選考が終わっていました。

    普段の授業と並行して行われるので、案外あっという間です。

    選考の方法

    選考の方法は、定員割れの時と定員オーバーの時で異なる可能性があります。

    それぞれどのように選考が行われるのか、僕の学科の場合を例に見てみましょう。

    • 定員未満:極めて形式的な面談の後、成績に関係なく配属決定
    • 定員オーバー:面談と成績により合否が決まり、その基準は研究室によって異なる。

    選考落ちした人に対してはさらに選考が行われ、複数回の選考の後、最終的に全員の配属先が決定します。

    この仕組みは多くの一般的な大学においても当てはまるのではないかと思います。

    成績や履修状況が関係する

    上で見たように、ぶっちゃけ、定員割れの研究室では成績はほとんど関係ないことが多いです。

    逆に、定員オーバーの研究室の選考においては成績や履修状況が重要な要素になります。

    GPAはもちろんですが、研究室が推奨する科目をきちんと取っているかも見られることがあります。

    GPAには限界がありますが、推奨される科目を履修するくらいは簡単に対策ができますから、事前に情報を集めることの大切さがよく分かりますよね。

    教授との面談がある

    面談も成績同様に、定員割れの場合は合否に関係しないことが多いという点に注意しましょう。

    面談は教授と1対1、もしくは研究室の他のメンバーも加えた1対 複数 形式で行われることが多いです。

    聞かれる内容も実に様々です。

    研究室の教授の人柄にかなり左右されますので、正直内容を予測するのは困難ですが、常識の範囲内で受け答えができれば問題ないと思われます。

    以下は実際にあった質問の例です。

    • 志望理由は?
    • 趣味は?
    • あなたの長所と短所は?
    • 自分はどんな人間だと思いますか?
    • 物理学とはなんだと思いますか?
    メモ

    これらの質問が、定員オーバーの研究室の選考において、どれくらい合否に影響するかは未知です。

    ただ単に教授が面白半分で聞いているだけ、という可能性も十分にありますので深く考えすぎないように。

    注意

    一般に面談より成績が重視されることが多いですが、例外もあるので注意してください。

    実際に僕の友達で、成績では他の人に勝っているにも関わらず、不合格になった人がいます!

    情報集めが大事

    ここまででもう分かったかも知れませんが、研究室配属を満足のいくものにするためには事前の情報収集が最も大事です。

    一番手っ取り早い方法は、その研究室の先輩に聞きに行くことです。

    色々ぶっちゃけた話も聞くことができるかも知れません。

    また、意外に重要なのが周りの友達のうわさ話です。

    いつ選考が始まるのか、履修が推奨されている科目は何か、ガイダンスがいつ行われるのか、ブラック研究室はどこかなど色々貴重な情報が知らない間に出回っています。

    くれぐれも情報弱者にはならないように気をつけましょう。

    そういう人が最終的に人気のない研究室に追いやられることになるからです。

    例外:超人気研究室

    どこの大学でもそうだと思いますが、毎年すごい人気を集める研究室が1つや2つ存在します。

    そう言った研究室は毎年必ず定員オーバーしますので、 GPAが高くない限り普通の対策では勝率を十分高めることはできません。

    GPAが高くない人はどうしたら良いのでしょうか?

    そういった人は、配属の1年ほど前からその研究室の教授とコンタクトを取ってみましょう。

    少し勇気がいると思いますが、教授にメールなどで「先生の研究室に入りたいのですが、どうすればいいですか?」と聞いてみてください。

    今まで教授にメールを送ったことがないという学生は知らないかもれませんが、大学の教授は案外快く返信をくださる方が多いので安心してください。

    (たま〜に無視されますが・・・。)

    これにより、何か有益な情報が手に入るだけでなく先生に意欲的な生徒として認識してもらうことができ、選考を有利に進めることができます。

    GPAに自信がない場合の有効な対策としては実質これしかないと思います。

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    まとめ

    希望の研究室に行くために大事なのは、事前の情報収集です。

    成績や面談について、また、履修が推奨されている科目を事前に知っておくことが最も大事です。

    理想としては、3年の秋学期の科目登録までには情報を集め始めておきたいところです。

    周りの学生は案外ボーッとしているので、一度対策を始めてしまえば希望の研究室に配属されるのは案外簡単です。

    配属を控えた皆さん、応援しています!